新・社学

平成から次の年号にかけ、新カリキュラム完成年度までの4年間、学部長職にある人間の、ごく個人的な呟き(このブログの内容は、筆者の極私的な見解であり、その所属する組織・団体を代表するものではありません)。

2回目。赤い波止場


昨日、今年最後の授業を終えて、研究会に出る(世間は休日何だろうが)。今日はクリスマスイブで、大学は閑散としているが(ミッション系!)、来年年明けすぐの授業や1〜2月の研究会等での発表準備のため、研究室へ。


さて100本立ての2本目は、1958年の「赤い波止場」(石原裕次郎北原三枝舛田利雄監督)。
50年代には、多くのドキュメンタリー映画が、在日コリアンたちの姿やそのおかれた状況を記録し、人権教育や啓発の目的で製作されたようだけれども、見ることがかなわないため、戦後の初っ端は日活の娯楽映画――「若き裕次郎の魅力が満載!サスペンス・アクションの傑作!」――から。
「東京で五人のヤクザを片付け神戸に流れついた」裕次郎が、お約束どおり北原三枝に惚れて…。裕次郎・三枝&岡田真澄が織りなす、「狂った果実」の世界。
新聞記者で情報屋の「パクさん」こと白石。ジャパニーズではなさそうで、無国籍な感じ。港町神戸らしい雰囲気を醸し出すための役のよう。これを在日コリアン表象としていいのか、さらに精査してみる必要はあるものの、気になってしまったので取り上げました(冬休みに中にでも見返して、修正ないしこの項削除するかも)。
そう言えば、東映フライヤーズ時代の白仁天はカッコよかったなぁ。でも、白はペクと発音するらしい。パクなら朴か。う〜ん、白石、今ひとつ判然としない。
movie walkerによれば、白石・パクさんを演じたのは「柳沢真一」とある。元祖「奥様は魔女」のダーリンの声の人?


話し変わるけど、神戸を舞台にした映画「暴力戦士」と映画「ウォリアーズ」とが、同年に製作されている。どう見ても、ウォリアーズ→暴力戦士という影響関係なんだけれども、そのあたりどうなんだろう。岡田奈々はすげぇなぁ。ケーナを吹きだす以前の田中健俺たちの旅、オメダ。石橋凌、若い。


米澤泉『女子の力』勁草書房、2015
山崎望編『奇妙なナショナリズムの時代』岩波書店、2015
西岡琢也『ガキ帝国《悪たれ戦争》』徳間文庫、1981