60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

今朝のクマたち



昨日は卒業式〜同窓会賞受賞式〜ゼミでの謝恩会、という一日。
謝恩会での挨拶で、言い忘れたことがある気がしてきたので
この場をかりて。私信的なものをこの場でやるのもなんだが、
まぁ、オフィシャルというわけでもない場なので、ここで。


「この代は偉いなぁと、いちばん強く思ったのは、
台北にてN君がタクシーに財布を忘れた時でした。
とりあえず、自分たちでなんとかしようとしてました。
(具体的には海外慣れしたM君とN君とで警察に行く)
空港と宿の間の送迎くらいはついている旅行だったのに
その時のガイドさんや旅行会社(の台北デスク)などに
頼る気がまったくありません。それらに頼るという発想が
なかったというか、気がつかなかっただけかも…ですが。
こちらのやることは、N君に台湾元を貸すことくらいでした。
(とうに貸したことを忘れていたのに、
昨日、日本円で返ってきました。レートよく覚えてないけど
もらい過ぎのような気がする。でも、もらっておこう)
初日にそんなトラブルがあったのに、格別
盛り下がることなく旅行を続けられたのも偉かったです。
Mさんがスマホをタクシーに忘れた時には
帰国も迫っていたので、旅行社にも電話しとけば…
とは言いましたが、結局、そのルートによってではなく
いろんな人の善意でスマホは戻ってきました。
台北タクシードライバーは、ホントいろいろでしたし
総じて運転荒いけど、いい人もけっこう多かった印象です。
(でも、忘れモノしすぎという気もしますが)


自分たちでなんとかするという行動原理で動けたのも
このメンバーだったからかなぁ、とも思います。
信頼関係はありながら、でも、もたれ合い過ぎることもなく…
という塩梅(あんばい)が、非常にいい代でした。
切り捨てるにはどうにも惜しくて、27名までふくれあがった代。
その上個々にけっこう我が強い人も多かったので
まとまらないだろうなぁと懸念してましたけど
入れ代わり立ち代わり誰かがまとめようとして
周囲もそれに適度に協力し続けた2年間だったと思います。


働き出したら、職場はフラットな人間関係ではないし
仕事は多くの人の思惑やら利害やらがからんでくるので
こんなチームワークで動けることは、もうないかもしれません。
でも、いつかはこんな感じのチームで仕事ができるかも…
と希望を持って働いてほしいものだと思います。
このチームの記憶を大事にしてください。いつか役に立ちます」


そう言えば、ゼミ卒業生がこんなこともしてるよう。
http://schoo.jp/teacher/408
本当に働くっていろいろたいへんだけど、ねぇ〜。
あと、こんなゼミ卒業生も。
http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201403/0006784247.shtml


熊代亨『「若作りうつ」社会』講談社現代新書、2014


今日は、大学で面談後、大阪に移動して会議。
その後、宝塚に戻って会合。推敲作業も進めたいところ。