60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

14本目。絞死刑

正月早々、不吉な文字面で申し訳ないですが、1968年、大島渚監督。創造社とATGの共同製作で、ATG配給。主役を務めた尹隆道は、大島組に助監督として何本か参加の後、晩聲社の社長となったとか。そういえば『沖縄のハルモニ』(山谷哲夫)という本も、晩聲社から出ていたはず。
作品的には不条理過ぎて…。個人的には翌年の「少年」を推します。小松川事件に関連しては、以下のような韓国映画もあるそう。観てみたいものです。


154p「このように韓国では日本映画の上映ができなかったが、その代替案として、日本人作家の原作を映画化する、あるいは日本を背景にした映画を現地で撮影しようとする傾向が強くなった。例えば、「在日」の小学生・安本末子が書いた日記が原作となった日本映画『にあんちゃん』が、韓国では『雲は流れても』(ユ・ヒョンモク、一九五九)という映画となった。『雲は流れても』は、原作が日本の炭鉱町を背景としているので、韓国での撮影は原作の背景が生かせず、原作とは異なる話になってしまうという批判もあったが、韓国の田舎に背景を移すことで、映画化された。また、小松川事件をモチーフとした白坂依志夫原作の『他人の血』が、『玄界灘の架け橋』(ユ・ヒョンモク、一九六三)という映画となった。これらの映画は「在日」関連映画なので、必然的に日本の作品を原作とする必要があった」(梁仁實「「母性愛」の越境:日韓映画交流前史」山本浄邦編『韓流・日流』勉誠出版、2014)


正月、親戚の新年会で、ドラムを叩く甥が、ゲスの極み乙女。のドラムと知り合いだという一点で、
妙に株があがっていた。有名人と知り合いだと、とりあえずありがたがられる、親戚寄り合いあるある。



映画タイトルが殺伐としているので、猫で中和。初詣の浄瑠璃寺にて。
♪あやかろう NEKOSAMAにあやかろう〜