60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

恵送御礼


服部桂マクルーハンはメッセージ』イースト・プレス、2018
大澤聡『教養主義リハビリテーション』筑摩選書、2018
から続けて読んだので、もろもろ思うとこと多々湧いてくる。


高校社会科の「公共」がどのようなものになるかわからないが、
小林本にあるような教養というか、社会的な素養みたいなものを
大学生が体系的にふれる必要性は、ますます高まると思われる。


大澤本の教養は、より人文知によっているのだろう。
根っからの人文野郎のわが身としては、共感する部分も多いし、
読書の効用もよくわかるのだが、もう紙の書籍にそうこだわらんでも、とも思う。
あと、新書の現状に対する批判もわかるけど、
昔の新書が、今の選書にスライドしたと考えたらいいのでは。


私は、たまたま、新制間もない大学を出た父親のもとに生まれ、
中間文化書棚(小学校から厨房時代にかけて読み漁り)のある家で育ちながらも
その一方で、旧制高校的な教養主義へのリスペクトはなんとなく保持し
(祖父母の家には、父が大学時代に読んだ岩波文庫(星付)が残されていた)
1980年代の大学生にしては本をひたすら読み続け
社会人(会社員)になってもその癖はぬけず、ついには大学院に逃亡したり
読書がちょっとでも仕事とカウントされる現職に転進したり…の人間だが
本(を読むこと)だけが教養なのかねぇ、とも思う。マクルーハン


昨日は娘の部活見学、今日は息子とランチに出かける。
来週末は出張が入るので、まぁ、そんなことも。
あとは原稿書いたり、若干の教務とか、アメフトをネット(無料)で観たり。
試合おもしろかったし、ケガをした選手が復帰してたりで、よかったよかった。