60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

梨泰院ツイスト

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いよいよNetflixで、梨泰院クラスとか観るべきかなぁと思いつつ
漢江ツイスト、ループで聴いてる。梨泰院のハミルトンホテル。

 

6月から心機一転を図るべく、週末は書斎の整理、整理、整理。

 

香月孝史『乃木坂46ドラマトゥルギー青弓社、2020

 

乃木坂のことはよくわからず…だし、しかも舞台関連はどういうものだったか想像もつかず…なので
めったなことを言うべきではないのだろうが、坂道系に関してはテレビの冠番組(バラエティ、ドラマ)を軸とした壮大なリアリティショーとの印象が強い。
(アイドルオーディション・育成系のリアリティプログラム出自のアイドルグループとは異なるにせよ。豆柴の大群、NiziU)
もちろん本書の中でもテレビ番組との関連は押さえられているのだが、やはり分析の中心は、舞台・MV・ドキュメンタリー映画などのように思う。
(たしかに「棘人」、すごいけど)
在宅でしか、しかもyoutube周りでしか知らない人間の偏った見方なのだろうが
コロナ以降の状況を考えると、ライブ・パフォーマンスが復活するには時間かかるだろうし
そうなれば、番組映像やshowroom的なものの、しかもそのアーカイブの持つ重要性が増すんだろうし。

 

個人的な興味は、そうしたアーカイブを漁ってると、繁体字簡体字・ハングル・タイ語インドネシア語などのサブタイトルが、別に不思議なものと思えなくなってくる点。
「サイレント・マジョリティ」が、香港で雨傘運動以降のアンセムになっているという話、M2某さんの修士論文にどうまとまるか楽しみ。

 

コロナ以降の世界のこと考えれば、握手会システムの今後とか、ライブアイドル(地下アイドル)がどれだけ生き残るか、などが気になる。
しかし、いちばん気になるのは、「推しが武道館いってくれたら死ぬ」がこの状況を取り込むのか取り込まないのか、取り込むとしたらどう取り込むか…

 

やはり、アイドル(グループ)に心動かされた経験が、90年代東京パフォーマンスドールしかない人間なもので
20名以上の多人数グループの、基本女声ユニゾンの楽曲が好きかといわれれば、そうとも言えず。
(GIRLFRENDのカヴァーの方が、かっこいいなぁと思ってしまう)
圧倒的に歌のうまい人を必要としないし(いても本格的な活躍の場はグループ外ないし卒後だろうし)、個性的な声は不必要だろうし。
TPD米光美保とか、なんかすごかったなぁ、などと今でも思ってしまう。
そういえば当時のTPDも、ライブの場は確保してたけど、バラエティ番組「HYU2(ヒューヒュー)」を軸に、ファンを広げてたんだと思う。
精神的に不安定だった30代前半、泣きながら修士論文書いてた頃、毎週土曜の夕方、テレビの前に座っていました。HYU2

 

あと蛇足だが、リアリティ番組をめぐる昨今の問題について。
2000年代前半、イギリスで「Big Brother」が流行っていたころ、毎日の30分ダイジェストとは別に
24時間インターネットで監視映像を流していたと思う。そうしたものが並行してあれば、作り手がどう編集し、どのようなアングルを設定したかが見えやすくなるのでは。
(いや現在日本でも、それはそれでやってるのを、寡聞にして知らないだけかもだが)
ともかく、変に加工せず、ストーリーを付さず(コメンテーターとか用意せず)、素材映像そのものゴロンと投げ出す、イギリス流のリアリティショーが好きだった。出羽守