60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

恵送御礼

f:id:sidnanba:20210120101816j:plain

最近某学会とか某学会とかのからみもあり、こちらの大学の非常勤に来ていただいている関係もあって、ご恵送いただく。

 

見通しよく、かつアニメ等にも目配りした「戦後民主主義」論として勉強になったし、共感する点も多々。
しかし、やはり世代の違い(こちらが山本さんのほぼ親世代)も感じるというか、こちらの親が昭和一桁生まれで、
戦後民主主義の洗礼受けた世代なので、頭でというよりは、体感的なところで戦後民主主義をとらえていることを
改めて自覚したりもしている。父親は新制大学の一期生で、マル経のゼミに所属してたようだし、
母親は高等女学校にいたら突然共学化され、いきなり小田実が同級生として現れるという世代で
とくだん各種運動にからむこともないが、なんとなく雰囲気的なものとしては…という家庭で育った。
父親はこちらが小6の時に急逝したが、その本棚漁ってて、山口瞳大江健三郎、読んだしなぁ。
筑摩の現代漫画の選集も何冊かあり、水木しげる悪魔くん」には衝撃をうけた。
中学の頃は「允彦千夏のあなたまかせ」だし…。
こちらがうまく距離をとって客観視できないものが、山本さんたちにはちゃんと俯瞰できてるんだろうと思う。

 

今日は修論の口頭試問を傍聴。

 

『推し、燃ゆ』、芥川賞かぁ~。NHKの「あさイチ」などではずいぶん肯定的に語られている推し活だが
まぁいろんな側面があるわけで。少し前に読んだので、記憶曖昧だが
アイドルが炎上し、そのオタがぼろぼろになっていく姿が、けっこうな筆力で描かれていたような。
題名を見て、一瞬、「萌ゆ」じゃないの?と思った記憶もある。