60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

planned obsolescence

f:id:sidnanba:20210712090003j:plain

仕事柄読んでみる。
延々と好況が続いてきた稀有な業界としての大学産業とか、少子化への危機感がより先行した関西圏の私大とか
いろいろごもっともとは思う。ただ、この間学生数を増やした大学は、新たな学部・学科の開設等を続けており
「何かそうした動きがある感」は受験生への広報に際して非常に有力な武器となる…
といった箇所には若干違和感を覚える。

新奇な学部・学科・プログラム・キャンパス等々が、手段ではなく目的となってしまうことの怖ろしさにも自覚的でありたいと思う。
その時々のトレンドワードをちりばめた、近年の学部学科名称や学位名称を眺めているとplanned obsolescenceという言葉を思い出してしまう。
少子化の中、私大はチキンレースを続けざるを得ないだろうが、新たな学部・学科・コース・プログラムを
10年後も社会的に必要とされるものなのか、存在意義のあるものとみなされ続けうるのか、という視点から検証する必要もあろう。
次世代に課題丸投げして、退いていく世代(の一つの一員)として、無責任の誹りを甘受しつつ。

 

今日は面談など。