60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

恵送御礼

 

福間良明さんよりのご恵送。

とにかく、おもしろい。

なんか、いろんなことを思い出す。小5か小6のときの大河ドラマが「国取り物語」で、「尻啖え孫市」など面白がって読んでいた気がする。大河ドラマ内で林隆三雑賀孫市を演じていて、「天下御免」の流れで好きだったのだと思う。

父親の書棚に、けっこう司馬遼太郎があったが、海音寺潮五郎の方が多かったのかも。その書棚からの最大の影響は、山本周五郎松本清張山口瞳結城昌治あたりだったろうか。筑摩の現代漫画全集も数冊あって、水木しげるサトウサンペイ
(そういえば井上靖石川達三黒岩重吾の文庫本もかなり網羅的にあったし、今東光有吉佐和子田辺聖子なんかもあった。思春期ゆえ野坂昭如エロ事師たち」・大江健三郎「セブンティーン」なども秘かに読んでた)。

その後、中高生の頃、長編だと「歳月」「俄」「空海の風景」が好きだったが、基本的には司馬遼太郎は短編の名手だと思っていた。

中2のときの国語の教科書に「無名の人」(所郁太郎)がのっていたが、「美濃浪人」など歴史上の脇役を描いた短編が好きだった。

「割って、城を」(古田織部正)とか、「おお、大砲」(高取城)とか、「故郷忘じがたく候」(沈壽官)とか。

今は歴女(かつジャニオタ)と化した娘が「燃えよ剣」など読んでるけど。

 

そんなこんなで王道の読み手ではなかったが、けっこういろいろなことを思い出す。

中学生の頃だったか、ラジオを聴いていて、横山ノック(たぶん当時国会議員)が、「タレント議員、タレント議員と言われるけど、自分はいろいろ勉強している、司馬遼もほとんど読んでいる」と胸を張っていることに、違和感を覚えた記憶もある。

今から思えば、大衆教養主義ってそういうことだったのかもしれない(よく、知らんけど)。