60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

2012年


ま、一年の最後なので、なんとなくおめでたい図で。


X'mas以降、年初に送る書評はとりあえず下書きしたものの
年明け早々の院ゼミで発表とか、その内容を10000字で月末送稿とか、
まったく手つかず、なんとかとっかからねば…という状態にあるのだが
人生に一度くらい年間500冊本を読んだ年もあってもいいのでは
という思いに取りつかれ、積んだままの新書・文庫・選書類をかき集め
子どもの相手などしつつ、ひたすら読む読む読むの日々。


福岡安則『在日韓国・朝鮮人中公新書、1993
今野晴貴ブラック企業』文春新書、2012
濱野智史前田敦子はキリストを超えたちくま新書、2012
鈴木敏夫『仕事道楽』岩波新書、2008
白波瀬佐和子『生き方の不平等』岩波新書、2010
坂野徳隆『日本統治下の台湾』平凡社新書、2012
大塚英志『物語消費論改』アスキー新書、2012
佐伯順子『明治〈美人〉論』NHKブックス、2012
千原ジュニア『14歳』幻冬舎文庫、2009
山口瞳『人生作法入門』河出文庫、2011
澁澤龍彦『私の戦後追想河出文庫、2012
吉野孝雄宮武外骨伝』河出文庫、2012
相倉久人『至高の日本ジャズ前史』集英社新書、2012
五十嵐惠邦『敗戦と戦後のあいだで』筑摩選書、2012
米沢嘉博『戦後少女マンガ史』ちくま文庫、2007
米沢嘉博『戦後ギャグマンガ史』ちくま文庫、2009
米沢嘉博『戦後SFマンガ史』ちくま文庫、2008


今野本、例にあがってるアパレル企業にゼミ卒業生もいるのだが…
だが、彼の場合、もっとおっとりとした気風の会社の内定もありつつ
覚悟の選択だった。何とかサバイバルしていてほしいものだ。
濱野本、夏に対談させてもらったなぁ〜
佐伯本、新島襄は妻について、顔はいまいちだが心はハンサム
みたいなことを言っているらしい。大丈夫か、綾瀬はるか
澁澤本、熟練の鋳物工だった澁澤龍彦
ひたすら読む。「楽屋ニュース」観ながらでも、読む。
ソラシド本坊のツイート、今年も好調、とか
りあるキッズ・ゆうき、扱われ方よくないが、がんばってるなぁとか
西川忠志と友人がチンピラにからまれ)「なに、見とんじゃあ〜」
友人「いえ、見てません」
西川「(友人に向かって)いや見たやん。そこは嘘ついたらあかん」
とか。笑いながらも目は活字を追う。


そんなこんなで、これで、500冊。あと、数冊読むかも…
もう、こうした年は、これで最後なのだと思う。


来年はもう少し、冊数よりも英書をジックリ読む年にしたい。
「ポピュラーカルチャー論」「現代広告論」の講義に
2014年度から復帰ということになると思われるので
最近の海外の動向も、ちょっとはおさえんと…
(そんなわけで、カンヌのクリスマスカードなど)


老いに向き合いつつ、定年までをどう乗り切るかを考えていかねば。
手を広げすぎず、かつ時代に取り残されず、守りに入りすぎず。
「アシのはやい」領域をやってるので、そのあたりのさじ加減が肝心。
インプットとアウトプットの良きバランスを、探っていきたい。
と思ってると、項目執筆の依頼など。お呼びがかかるうちが花なのだろう。
あと15年+α、もつように戦略を練らなければ…、と考え込む年の瀬。