60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

ダンチ・ダンチ・ダンチ

原武史重松清団地の時代』を読む。
次いで、上原善広『日本の路地を旅する』を読み始める。


続けて読んでみて、『団地の時代』への違和感がはっきりしてくる。


原氏はニュータウンとしての団地を語り、重松氏は社宅としての団地を語る。


もちろん私が育ったあたりに、金岡や白鷺の巨大団地群があった。
新日鉄の社宅もあった(独身寮には、野茂・中垣内選手がいたとか)。
今のご近所にも、60年代に建った団地や小規模の低層社宅が残っている。


しかし、団地って、ただ野山を切りひらいたり、田畑を埋め立てるだけじゃなくて
ジェントリフィケーションでもあるんだよう!
だから、アナーキーはまるでシカゴの集合住宅のように向島をうたい、
JAPAN-狂撃-SPECIALは、関西各地の公営団地で生まれ育つ、と語るのだ。


先日京都からやってきた大学生と
トークライブ(?)の打ち合わせがてら
関西へのこだわりの今日的意義、みたいな話をした。
関西からしか見えないものもあるのでは、という気もしてくる。


ともかく、7月上旬、某イベントに出ます。
翌日は、学会のシンポ。どうなることやらだけど、勢いで乗り切りたいところ。


最後に、松田奈緒子の『スラム団地』も、けっこう名作。(あと、鬼一家の小名浜