60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

恵送御礼

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畏れ多いことに、ご恵送いただく。この本はすでに購入・読了済だったが、同じく岩波新書から『平成時代』(2019年)が出ていたのを、見逃してたことに気づき、早速読む。

 

管理職を離れ、大学論への興味は薄れがちだったが、まだ大学人なので『大学は何処へ』は切実に読んだ。
一方、平成年間を見渡せる『平成時代』も非常に興味深かった。だが、どうしようもないことなのだが、今読むと『平成時代』にはコロナ以前感が漂う。
と言いつつ、未来志向というよりは、過去とつきあいたがる人間なので、大学の将来よりも、「昭和」や「平成」の社会的構築の方に関心が行ってしまう。暗い今後から目をそらしたがる悪癖を、日本社会と共有している自分。

 

こみいった言い方だが、「平成」がノスタルジーの対象となるような、のどかな未来は来るのだろうかと暗澹たる気持ちになる。ま、どんなひどい過去も、時間が経てばいくぶんかは、そしてある人々にとってはノスタルジーになるのが常なんだろうけど。ともかく、令和よりはましだったと、「平成」が懐古・回顧される未来が来ないことを願う。

 

山口瞳(江分利満氏)の「困ってしまう」というフレーズを思い出し、困ってしまう。

 

困っていても仕方ないので、今日も、休日雨中登校し、原稿・教務。連休明けも、今しばしリモートが続くと、学部連絡あり。