60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

jojoの危険な稼業

これまた「フェローズ」と、よくわからない邦題を与えられたDVDを見ました。
原題は、looking after jojo
スコットランドBBC制作のテレビドラマ4話シリーズです。


主役jojoはロバート・カーライルで、
舞台は80年代前半、サッチャー政権下のエディンバラ(郊外の公団住宅)で、
jojoの父親は飲んだくれで、母親はタバコとビールとbingo好きで
jojoたちladsがヴァンで倉庫荒しにいくときには、皆で大脱走のテーマをハミングし
それまで味方してくれていた女弁護士とは、最後にclassの違いで言い争いし‥


相変わらず、こんな映画ばかり見ています。
でも、どんなにドラッグにおぼれるアンダークラス(特に若者)・ネタでも、
ケン・ローチがグラスゴーで撮った“スィート・シックスティーン”よりも
どこか優雅な印象をうけるのは、やはり背景がエディンバラだからでしょう。
(ちなみに“トレインスポッティング”は、冒頭の
レイトンが街中を警官に追いかけられるシーン以外は、
おおむねグラスゴーで撮影されたとか)


映画“アシッドハウス”の中の、ミドルクラスな夫婦の赤ちゃんと
サッカー狂いのラッズの魂とが入れ代る話にしても、
背景がエディンバラな分、陰惨というよりは、
ユーモラスな雰囲気が漂っていたような気がします。


でも、郊外の公団の風景は、全英どこでも殺風景です。
現代思想増刊『フランス暴動』の背後にあるものも、なんかこんな感じなんでしょうか。
(舞台がスコットランドだと、圧倒的に「白い」ですけど)


あと、NHKも、ドラッグ話をこれだけ正面からとりあげる思い切りのよさや
エンタテインメントとしても成り立たせる技量を、見習ってほしいものです。
“East Ender”とか、けっこうえぐいソープ・オペラもやってたし。