国会図書館から図書館同士の相互利用制度で借りた
松本孝『新宿ふうてんブルース』を読みました。
山口冨士夫『村八分』を読んだ後なので、風月堂界隈の雰囲気を満喫。
(松本の本の中では「風花堂」となっていますが。
ちなみに五木寛之『青春の門』では風月堂のままです。ただし、こちらは50年代の話)
60年代の『平凡パンチ』などを繰っていると、詳細なアーロ・ガスリーの紹介記事や
モッズとロッカーズの衝突を伝える記事を目にします。
そうしたメディアだけではなく、ある時期の風月堂のような場所が、
世界的なユース・カルチャーの脈動を、日本の若者たちに伝える媒体になっていたのでしょう。
GSからフーテンへ、そして西海岸帰りのチャー坊と知り合うことで
カウンターカルチャーへ、そして京都へ。
そんな山口冨士夫の軌跡もこの時代ならではのもの。
ところで、国会図書館から、80年代初頭に出た『ロリコン大全集』という本を
同じく相互利用で借り出し、読もうとしたのですが、
幼児虐待問題とのからみで現在貸し出せないとか。
う〜ん。これも一種の焚書でないかい?