本棚を整理していて、植草甚一『カトマンズでLSDを一服』に
アーロ・ガスリーの「アリスのレストラン」関連の記述があるのを発見しました。
ヴェトナム戦争への徴兵忌避‥
「1969」なんて映画もあったように思いますが、
やはり私にとっては、“Big Wednesday”です。
日本で封切られた当時は、70年代から80年代にかけての
西海岸=サーフィンブーム便乗映画くらいに思われがちでしたが
ヴェトナム戦争やヒッピー・ムーヴメントが、微妙な隠し味になっていました。
ヴェトナム戦争自体は、とんでもない愚行でしたが、
70〜80年代のアメリカ青春映画に、独特な陰影を与え
その多くを傑作へと導いたように思います。
アラン・パーカー“Birdy”!
あと“Fandango”!、“The Big Chill”!
「波の数だけ抱きしめて」が封切られた当時、ホイチョイ・プロダクションの某氏が、
アメリカン・グラフィティも、リアルタイムにではなく、
10年ほど間をおいて製作されたように、われわれも今、80年前後の
サーフィンやミニFM局の流行を懐古しようと思った‥
と語っていましたが、その10年間にあるものが、ヴェトナムかバブルかでは
まったく話が違うだろう!、とひそかに憤慨してました。