60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

ぼちぼち、訂正など

拙著の件ですが、とある方から
TATTOOであるべきところが、数箇所“TATOO”である
澁澤龍彦の「彦」は旧漢字であろう
・版型と判型との取り違えがある
・LB中州通信は「洲」
等々の指摘をうけました。


ごもっともです。恐縮です。恥ずかしい限りです。
世の中には鋭い目をお持ちの方がおられます。銘すべし。


なんとか増刷で直したいものです。祈・増刷。


昨日・一昨日は京都へ。
映像アーカイヴや著作権に関するシンポジウムを聴きにいく。
たいへん充実した報告ばかりだったし、
貴重な映像を見る機会が別途あったりして
もろもろ非常に有意義な週末でした。
行き帰りの車中で今年の卒論など読みましたが
それもなかなか楽しめました。


著作権…。
デッドヘッズのtaper文化などを覗いてみたことがあったせいか
あまり萌えなかったテーマですが、本など出している以上
わがことなんですよね〜。今回の本の中には、
多くの雑誌表紙を図版として使用したことだし。


グレイトフルデッドのように、自分たちの楽曲・演奏を
フリーに流通させる度量は、残念ながら私には無いです。
ある方のブログに、
「とりあえず私の場合、書物を刊行したり、
論文を書いたりするのは、一人でも多くの人に読んで欲しいからであり、
一円でも多くの金が欲しいからではない」
との一文がありました。この心境は…


当分無理です。少なくとも家のローンが残っているうちは。


41歳の厄年で死んだ時、父はほぼ家のローンを済ませていました。
昔の人は偉いもんです。わたしたち姉弟が、
二人とも大学まで行けたのは、母の働きと家があったからです。
当時、国公立大の学費はクソ安かったし。


まだまだ死ねんなぁ〜。いや、生命保険でなんとかなるのか。
ともかく、子どもたちが安定して夜露をしのげるようになるまでは
ふんばらなければ。それもこれもあって、祈・増刷です。


いつになったら私は、公共財やアーカイブ構築・公開のことを
繰上げ返済よりも先に考えられる人間になるのだろう。