60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

恵送御礼


いつぞや学会の打ち上げみたいなところで
「小林紀雄の『TOKYO OMNIBUS』だったかに、太鼓もって写ってませんでした?」
といった会話をさせていただいた記憶がある。
上京したての若者たちを被写体とした写真集で、著者の姿をお見かけしたもんで。
という、薄い縁あってかのご恵送。
心のどこかでずっと気になる存在だった、戦後のラテンブームとか
リズム歌謡を、はじめて体系的に見渡した好著。
長崎励朗さんの労音研究もそうだが
その時期まだ生まれていない世代の研究者たちが、
こちらの親世代の青年期のことを、掘り起こしてくれるのはありがたい。
こちらも子どもの頃、ギリギリ紅白でアイ・ジョージを観た世代なので
かすかにわかる点もある。美空ひばりを「演歌の女王」に押し込めるな!
もその通り。GS以外にも、けっこうリズム歌謡もやってたんだなぁ。
ビートルズ世代とか言っても、ほんとは橋幸夫世代だろう」も、禿同。
団塊の世代による伝統の創造、集合的記憶の再編、粉砕!。
桜たまこ(さくらももこではない)は、同世代だけになつかしい。


ところでドロンパは、ドドンパ・ブームをうけたものなのだろうか。


今日も終日研究室の片づけ。あと若干、学生対応。