60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

スコットランドの日々(4)

なんだか、スコットランドの思い出話ばかりになったので、このブログの趣旨へと軌道修正。


私の住んでた大学のすぐ近くには、“ウォーレス・モニュメント”がありました。
メル・ギブソンのクソ映画“ブレイヴ・ハート”で有名なスコットランドの英雄、
ウィリアム・ウォーレス−−対イングランド戦で大活躍−−を称えたタワーです。


でも、建造されたのは、ウォーレスの死後数世紀を経て
イングランドによるスコットランド合邦後の話です。
スコットランドグレートブリテンに吸収されたにもかかわらず、というか、それゆえにこそ
スコットランドに「ネーション無きナショナリズム」が盛りあがった時期のこと。


エリック・ホブズボームが編集した『創られた伝統』という本の中にも、
現在スコットランドの民族衣装、伝統意匠とされているキルトやタータンチェックなどが
同様の時期に「創造された」点を指摘した論文があったはず。


しかし、私にとってタータンチェックといえば、ハイランドのクランの誇りとかなんとかよりも
ベイ・シティ・ローラーズ! 
エス、エー、ティー、ユーアール、ディーエーワイ、ナイッ…、です。


エディンバラ出身の彼らがタータン・チェックをまとったのは、
地元にこだわるladsらしさを誇示し、ティーンの女子(laddette?)たちの心をくすぐるため。
サッカー小僧ぶりをアピールしたがるロッド・ステュワートと同様の戦略とか。
(ロッドも、たしか父がスコットランド出身。タータン着た写真を見た記憶があります)


というわけで階級文化ネタに戻ったところで、スコットランド話はひとまず。