60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

メタボラ・厨子甕・叔母を送る

20〜24日は沖縄でした。
多田治『沖縄イメージを旅する』や桐野夏生『メタボラ』を持っていきましたが
当然のことながら、沖縄(行きの道中)で読むにはジャスト・フィット・
最終日は、那覇松山で打ち上げをしましたが、やはりホストがウヨウヨ。
『メタボラ』読後だけに、非常に臨場感あり、でした。
あと、逆に、亜熱帯で読む雨宮処凛バンギャル・ア・ゴーゴー』にも
なかなか趣き深いものが‥。


けっこうヒットしたのは、新しくできた沖縄県立博物館の厨子甕展。
風葬・洗骨文化圏は、台湾・福建へと連なっていたとか。
柳宗悦らが1940年に撮った沖縄の映像を流していたのも、○。
なぜか相田みつをの全貌展もやってましたが、
こちらは『メタボラ』読んだあとだけに、当然パス。
(『メタボラ』には某「若者たちのカリスマ」だけでなく、
相田みつをへの揶揄もあったような気がする‥)


と、そこへケータイに叔母の訃報が‥。ズシガメ〜
日程切り上げずには済みましたが、
関空着→宝塚の自宅でバタバタ喪服に→即日和泉市へ通夜に
というなんだかなぁの強行軍となってしまいました。
その移動の最中に読んだのが、後藤和智おまえが若者を語るな!』。
ここで批判されているような若者論の言葉よりも、
リアルな若者像をひたすら描こうとするフィクション(『メタボラ』)の方が
読んでて面白いとは、私も思います。


なにはともあれ、なき叔母の冥福を祈りします。