60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

アリバイ兵士



この月曜の研究会で、久しぶりに広告史モードになったので
しばらくネットで拾った広告集みたいな感じで。
(出所がもう不明なものも多いため、サイズ小さく引用してます)


研究会でも「美人画ポスター」の位置づけが議論となっていた。
これなどもそうカテゴライズされるものなのだろうが、
時局を勘案してか、兵士の人形が小さく描かれている。


今日は教務、校務若干。さらに書評仕事を一本受ける。


苅谷剛彦『学力と階層』朝日文庫、2012
あと、逢坂みえこ『プロチチ』1巻。
お〜、「たまちゃんハウス」後、こういうことを。
単なる育児マンガではなく、父もの、しかも発達障害ものとの合わせ技。
こちらは増田明利本を読み過ぎたので、明るい失業譚とも思えてくる。
この先、どうなるんだろうか。次巻に期待、期待。


話ズレるが、増田本の妙に新鮮なところは
取材対象に対して思い入れがない点。むしろ、冷徹、冷酷。
研究者の書くエスノグラフィーでは、まずお目にかからない。
突き放し系、いくぶん冷笑気味のルポというのは最近なかなかない。
明治の貧民窟探訪記?とすら思えるのだが、
増田本の場合は、他人事としてではなく書いているので、成立してる。
で、自分事化してるがゆえに、社会批評への道筋を垣間見せてる。