赤上裕幸さん・稲垣恭子さん・佐藤卓己さん・富田英典さん・長崎励朗さん(五十音順)からのいただきモノ。
「中間文化論」という枠組みに、まずインスパイアされる。なるほど
階層構造というよりは、文化的な「圏」の問題として考えると
花森安治やネット論壇まで見通すという本書の構成は、よくわかる。
ただし、あまり総合誌(綜合誌)に萌えたことない人間なので
『暮らしの手帖』『流動』などの章にもっとも魅かれる。
『放送朝日』は、関西の過去の栄光譚に読めて、ちょっともの悲しい。
大学(生)に求められたものが「教養」であった20世紀から
「人間力」「社会人基礎力」へとスライドしていった21世紀…
みたいなことも考えてしまう。というよりは
結局期待されてるのは、「テクノロジー」なんだろうなぁ
と、屋敷九段の投了を見て思う。