長崎励朗さんより
『「つながり」の戦後文化誌:労音、そして宝塚、万博』河出書房新社
宝塚歌劇、大阪労音、大阪万博…
関西の近現代史(とくに文化史)を振り返ると
どうしても「昔はすごかった…話」となり
なかなかしんどいものがあるのだが、
やはり誰かが掘り返さないと…という一冊。
時折、その存在の大きさは回顧されるものの
まだ誰もツッコんだ検討を施してこなかった
大阪労音にスポットライトを当てた、労作。
個人的なマニアックな興味としては
大阪労音〜「プレイガイドジャーナル」も
なんか「つながり」あるのでは???
(労音出身の田川律もよく書いてたし)とか
内海重典氏へのインタビュー本読んだところなので
労音を介さずに、宝塚→万博という
ダイレクトな「つながり」も描きうるのでは?とか
ツラツラ思う。だが、具体と万博の関係などをみると
「キッチュ」をキーワードに関西戦後文化史を語る
というのは、かなり説得的なように感じた。
(キッチュと言っても、松尾貴史にあらず)
あと「プロデューサーって、何も残らないんだなぁ」
という感想。川添浩史然り、小谷正一然り…
最近の音楽やアイドルのプロデューサーなどだと
「誰それがプロデュースした」誰それ(の楽曲)とか
××というグループといった名前の出方もするが
昔はあくまでも黒子あつかいだったように思う。
それを「カッコいい」と感じるか
はたまた「むなしい」と感じるか。
前者のタイプの人間は、広告代理店などで働き続け
後者のタイプは、やがてそこを辞めることになるような〜
今日は出勤。片付け仕事、できればジム。