60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

恵送御礼


佐藤卓己さん編。あいかわらず、精力的な。


おもしろい論文ぞろいだが、全体の読後感は
歴史学、難しいところにきてるんだなぁ〜


執筆者中、オーソドックスな意味での歴史学者は、
約お二方ほどかなぁ。個人的にはアフリカ史とか、
大阪の歴史ないし社会地理とか、メディア学とか
ポピュラー音楽研究とかの論考がツボだった。


世界の大きなシステム変容の中で
国民国家の枠組みに閉じこもった歴史研究に
未来はないというのはよくわかる。
でもまぁ、ドメスティックでローカルな人間なので
自分の手の届く範囲での近現代社会史・文化史を
ぼちぼちほじくり返していきたいもんだなぁ、と思う。
そこから東アジア世界やらアメリカナイゼーションやらに
話をつなげていきたいとは思ってるのだが。


中山久民編『日本歌謡ポップス史・最後の証言』白夜書房、2015


小山田圭吾と広岡瞬の父親は、
マヒナスターズである、みたいな歴史研究。
ハワイアンから渋谷系、みたいな。
もしくはロンドンでレストラン経営、みたいな。
太郎の青春!