60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

3回目。にあんちゃん


1959年作品、今村昌平監督。かなり前に、図書館でDVDを借りて観たので、うろ覚えの記憶と、原作本を頼りに。
「赤い波止場」が、脇役であり、非常に曖昧に…だったのに対し、こちらはど真ん中だったと思います。
佐賀県の小さな炭鉱(杵島炭鉱大鶴鉱業所)が舞台(映画の中では、鶴ノ鼻炭坑)。100本通しての話ですが、舞台は(1)九州から下関にかけて、(2)関西、(3)東京とその近郊、となることが多いよう。
原作の冒頭は、「きょうはお父さんがなくなった日から、四十九日目です」。母もすでになく、残されたのは20歳の長男(長戸裕之演じる)の喜一(東石)、にあんちゃんこと次男の高一、長女良子、次女末子の4人兄弟。炭鉱で臨時雇いで働く喜一は、なんとか正規雇用にしてもらえるよう、会社の労務担当者に頼むがかなわない。「兄さんがちょうせん人だからだということです」。当時9歳だった末子の日記。映画の方、記憶に残っているのは、北林谷栄小沢昭一など。
クリスマスの日になんですが(原作本を繰ってみたけど12月25日の項はなし)、その後日本から無くなったとされた絶対的な貧困が、またぞろ取り沙汰される今日、観かえす価値のある映画なのでしょう。 


今日も出勤。ジムにも行けたら。子どもたちにも、一応プレゼントを用意。


♪アマゾンがサンタクロース 本当は佐川急便 つむじ風追い越して
 アマゾンがサンタクロース 背の高い佐川男子 やがてドローンになる


(と、書きなぐったら、佐川がAmazonとの契約を打ち切ったそうな)