年中行事には律儀な人たちですしね。
先日、『History of Anarchy』というビデオを見ていて、
和製パンク・バンド「アナーキー」のオッカケである
親衛隊の集会@喫茶店のシーンで大笑いをしてしまいました。
「前向きにやりたいことがあるんだったら、それが親衛隊でなくてもいいと思うんだぁ
何かやりたいことが本当に見つかったのなら、私たちも応援したいと思っているしぃ」
みたいな幹部の話を、ちゃんと聞いてる、聖子ちゃんカットの女の子たち…。
ブラック・エンペラーを追いかけたドキュメンタリー映画『ゴッド・スピード・ユー!』の
同様のシーンを思い出しました。特攻服なんていう様式の確立以前の話です。
みな気のいい近所のお兄ちゃんに見えました。
暴走族とパンクス…。日本の文脈では一括りってことなんでしょう。
なんせ「亜無亜危異」だし。紳介バンド、ってなものもありました。
そう言えば、ブラック・エンペラーのシンボルはswastikaでした。
イギリスのパンクスたちが、swastikaを愛用したのは、目の上のたんこぶである
ベビーブーマー=ヒッピームーヴメント=ラブ&ピース=ミドルクラスのカレッジ文化…
へのアンチだったとか。要するに大人たちに嫌われるためなら、swastikaでも日の丸でも
何でもよかったってことです。
でも、アナーキー、本気でパンクしてて、カッコよかったです。
ワーキングクラスの象徴として国鉄職員の制服を着こみ、
最後はレゲエに行っちゃうし、ギターは女の子刺しちゃうし…
元国鉄職員の過去を封じて、万博会場に巨大な万華鏡つくっちゃう人や
やたらパンクをオサレ〜に解釈した「東京セックスピストルズ」よりは、私は好きです。
あと昔の暴走族写真集を見ていて、「盥」というチーム名に笑ってしまったことがあります。
怖くも何ともないぞ、タライ。なぜに、タライ。なにゆえ、ここで日用雑貨…。
でもよく考えてみたら、盥=タライ回し=輪姦、の隠語からでした。怖っ〜