60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

人と金


ゼミのOGからメール来る。多分、卒後9年目くらい。


大学卒業後、ゼネコン勤務を経て
東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学研究系自然環境学専攻
を昨春修了し、現在はリナックスがらみの仕事をしているとか
(しかし、寿限無みたいな専攻名)。
そして修士論文の内容を、日本造園学会で発表したとか。


成績優秀だし、語学堪能だけど
ふらっとインドのIT企業にインターンに行ったり
(いや、IT関連の国際ボランティアだったかもしれん)
卒論は新宮晋というモビール作家についてだったり
環境、景観、森林、田園、共生、ガイアetc.系の
ちょっと浮世離れ(ガチ森ガール)な人だったけど
無事、就職し、家庭も築くようで、なにより。


今から考えれば、女子強めの代でした。
在阪局で若手芸人たくさん出てくる深夜番組のチーフ・ディレクターになってる人とか
修士課程までいって、某公共放送で報道記者やっている人とか
ミュージシャンとしてメジャーデビューした人とか
総合職やりながらすでに子ども二人いる人とか
大学時代は通名だったけど、卒後ソウル・ロンドンと留学し外資系に就職、コリアンネーム&イングリッシュネームを名乗るようになり、かつての姓名が原型をとどめていない人とか
詩吟の家元だったりとか
他大学に編入学して、インテリアデザインの勉強を始めたりとか、なんだかんだ。


先週末、今のゼミ4年生と最後の合宿をしたけれども、女子強めはゼミの伝統かもしれない。
(いや、自分の本務校なり、所属している学部の特性かもしれない)


アイドリング状態は依然継続中。
そろそろ尻に火がついているのだけど、こんな時は部屋の片付けや伝票整理に逃避してしまう。
そろそろ年度末だし、確定申告シーズンだしと電卓を叩いていると
たまにやるからかもしれないけど、けっこうはまる。


41才で急逝した父親は、関西の某電鉄系商社で、最後は総務次長だった。
入社以来、経理や人事など、おおむね経営管理畑だったよう。
ある時、経理と人事だったら、どっちの仕事が好き?
と聞いたところ
経理は金を扱ってればいいけど、人事は人だからなぁ
といった答えが返ってきた記憶がある(経理の方が性に合ってたらしい)。
小学校6年の時に死別しているので
たぶんこちらは小学校の5〜6年生。


今思えば、何聞いてるのこの小学生、だし
何マジ答えしているの、お父さん、だ。


そういえば、父の勤めていた会社は、沿線でレストラン経営などもしていたらしく
人事課時代には、そのボーイさんなどの採用のため、四国の中高をクルマで回ったりもしていたよう。
(このあたりが、1960年代っぽい)
田舎行ったら、人買い扱いされるしなぁ
とぼやいていた記憶もある。小学生相手に何仕事のグチ言ってるの、お父さん。


ま、その息子なので
教師として振舞うよりも
電卓叩いてる方がええんですけど。