60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

あえての



王子動物園でありながら、あえてのレッサーパンダ


2012年度入試に向けての、目安となる模試での偏差値に続き
今春(2011年度)入試における他大学・学部との合格者流出入状況が届き始める。
ある学部の合格者のうち、入学しなかった学生がどこへ行ったのか…
もちろん全数調査ではないし、サンプルに偏りはあるだろうが、ある傾向はみてとれる。
とくに関西圏他大学の、同系統の学部にダブル(以上)合格した学生の去就は
「勝ち負け表」などと呼ばれたりする。(当然同一大学内での、学部間勝ち負け表もある)
全体的に見れば、偏差値表ともども、よい方向に動いてるようで、安堵する。


より偏差値ランクの高い他大学部からの流入がある一方で、より低い方への流出もある。
普通に考えれば、せっかくしんどい受験勉強したのだから、いくつか選択肢があるのなら
より入学へのハードルが高いとされる大学・学部へ、ということになるだろう。
だが、偏差値の高低だけで、大学・学部を選ばないという見識もあって然るべき。


本人の希望や周囲の評価の中で順当に…、という比較的平穏な入学先の選択がある一方
「やむをえず」「とりあえず」「あえての」といったパターンもあるように思う。
だが、その大学・学部に入った以上は、やむをえずの人にも、とりあえずの人にも、
できるだけすみやかに、不本意感や腰掛け感、受動感を払拭してもらいたいものだと思う。
そこにこだわっていても、ほんとショーがない、という気がする。


佐瀬稔『金属バット殺人事件』草思社1984
土佐弘之編『グローバル政治理論』人文書院、2011
見田宗介現代日本の心情と論理』筑摩書房、1971


1歳年上の青年の起こした、両親殺害事件(こちらは当時大学生だった)。
2浪目に入り、模試の成績が志望校にはるかに届かない状態での悲劇。
今なら「ひきこもり青年の…」といった言われ方になったかもしれない。
学歴(大学歴)プレッシャーがいちばん強い時代だったのかもなぁ。