60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

恵送御礼


大学時代の同級生のよしみで、長坂道子さんから。
いつも通りの雑な書影でもうしわけない。
(さすがに足はトリミングしようと思ったが、やり方わからず)


こちらはいたってドメスティックな人間で、
食に何の興味もないため、まぁ未知な世界の話なのだが
やはりおない年ならではの共感ポイントは多々あり。
カトリックで幼児洗礼をうけた長坂さんと
そう言えば家の仏壇、真言宗だっけという家の子とでは
文化資本的にずいぶんと違うなぁとは思うが…)
あいかわらず文章巧みで、ぐいぐい引き込まれていく。
3番の京都市バスとかバブルの情景とか、たいそう懐かしい。


その一方で、おないならではの引っかかりポイントもあり。
長坂さんが大学在学中、田中美知太郎の別荘にて妹さんともども
「あの夏の日に日本列島を震撼させた日航機墜落事件にまつわる話」
を聞いたとの件。「十九歳や二十歳のお手伝いには」ともある。
1980年大学入学、御巣鷹山は1985年。逆噴射だとしても
あれは冬の出来事だったはず。御巣鷹山のときには
私も長坂さんも東京に就職で出てきていたはずなのでは。
(あの日、私は渋谷で合コンしてたバカ会社員だった)


200人ほどの入学者が語学で4クラスに分けられたL3(Lは文学のL)。
長坂さん以外には、佐藤卓己さんや田中紀行さんや中砂明徳さんなどがいた。
最近、山田毅さんの高校の同級生という人と話す機会があった。
(山田毅さんというよりは、山田〜だけどなぁ)


なんとなく、昭和は遠くなりにけり。


トミヤマユキコ・清田隆之『大学1年生の歩き方』左右社、2017
立石裕二『環境問題の科学社会学世界思想社、2011
玉井博久『宣伝担当者バイブル』宣伝会議、2017