60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

京都移住



京都府庁勤務のゼミOGが関わっているよう。


山口仁『メディアがつくる現実、メディアをめぐる現実』勁草書房、2018


ジャーナリズムとは何かではなく、人々は何を「ジャーナリズム」としているかへの視座転換。
ジャーナリズムに対して関心も問題意識もなく、本質主義的なジャーナリズム論を読んで
面白いと思ったことのない人間にとって、非常に腑に落ちる一冊。
「主観的現実/客観的現実/象徴的現実」の整理も、汎用性・有用性が高そうな気がする。
ただ、モラルパニック論批判はわかるのだが、モラルパニックスがフォークデビルズと
一対になって提出されている点は、もっと検討されるべきではなかろうか。
今春からのスポーツ界での一連のバッシング劇を見ていて、
フォークデビルズとかパブリックエナミーの構築過程は、また別途要検討なように思う。


最近思うことは、あるまとまりが与えられた
オーディオand/orヴィジュアルand/orテキストをコンテンツと呼び
その下位分類にジャーナリズム、エンタテインメント、アート、PR、教育、研究etc.があり
それが消費やパトロネージュ(公的or私的)やビジネスの対象となっている…
という理解でもういいのでは、という気がしている。暴論とは思いつつ。