60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

ウディとアーロ

ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」とくれば、
アーロ・ガスリーの「アリスのレストラン」。病床のウディを見舞うシーンが印象的でした。


イージー・ライダー」などでも描かれていた、ヒッピー・コミューンのイメージは、
今の仕事を始めてから読んだ、Paul Willis“Profane culture”によって定着した気がします。


実は、会社を休んで社会学の大学院にもぐろうと思ったキッカケの一つが、
仕事の気分転換によく立ち寄った八重洲ブックセンターで見かけた
ポール・ウィリス“Learning to labor”の訳書『ハマータウンの野郎ども』でした。
まさに“Kes”の世界…


それともう一つの引き金が、ディック・ヘブディジ『サブカルチャー』の翻訳。
“Sid & Nancy”…


で、大学院時代、なんと昭和5年(1930年)に出版された
ネルス・アンダーソン『ホボ:無宿者に関する社会学的研究』(東京市社会局)を
図書館で掘り出して読みました(社会学業界話で言えば磯村栄一も訳者の一人)。
まさにウディ・ガスリー高田渡


あと“Moral panics and folk devils”と「クアドロフェニア(さらば青春の光)」
サラ・ソーントン“Club cultures”と「アムステルダム・ウェステッド」…
私の場合、社会学の本を読んでいて面白いと思う瞬間には、
どこからか映像が降りてくることが、けっこう多いようです
(ま、降りてくるといっても、既に映画で見た光景が、既視感のように脳裏に蘇る
ってことだけだったりするわけですが)。


映像と活字って二分法も、なんだかなぁとおもう今日この頃です。