60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

1961年生まれ

そういえばこのブログは、1961年生まれの宿命を…
みたいなところから始まったはずであった。


先週2回の東京行きなどの間に読んだ本、追補。
デイヴィッド・ライアン『監視社会』青土社、2002
同『9.11以後の監視』明石書店、2004
W.テレンス・ゴードン『マクルーハンちくま学芸文庫、2001
鳥羽耕史『1950年代:「記録」の時代』河出ブックス、2010
李建志『松田優作と七人の作家たち』弦書房、2011


同僚の李建志さんからご恵投いただく。
1961年生まれというのは、1979年から80年にかけて受験生だったわけで
ガンダム』と『探偵物語』が欠落してしまっている。
映画(『蘇える金狼』など)なら後から観ているが
当時はビデオというものも普及しておらず、見逃せばそれっきり。
あぁ、そういうことだったのか、と思うところしきり。
1960年代末の新宿を探っていて「内田栄一」の名は知っていたが、
そういう人だったのか…、とか
ジョー山中、そういう役で出ていたのか…、とか。
李さんの、松田優作との距離のとり方加減が絶妙で
楕円な感じがよかったです(その存在感のでかさゆえに
松田優作論・評伝は、松田を中心においた円になりそうなものだけど)。


あと、ハードボイルドは、おじさんの自慰だと
斎藤美奈子、例のごとくばっさり。1961年生まれは、
ハードボイルド幻想に慰撫されたい年代なだけに、自戒、自戒。