60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

いい屁や


宣伝会議書籍編集部編『名作コピーの時間』宣伝会議、2018より。


昔、そんな仕事をしてたので、この手の本を読むのは好きだし、
今は管理職ゆえ免除されてるが、広告論の講義などの仕事もある。
第一線のクリエイターが選んだだけあって(各人三本ずつ)、
たしかにどれもこれも名作だなぁとは思うが、
プロが好きなコピー、というのもたしかにあるように思う。


そんな中、「波長があう!」というチョイスが、この3本。
うんちは眼鏡店で、屁や(部屋)は住宅情報誌のコピーとのこと。
いずれも福岡のものらしい。
「恋人は…」は、多くのコピーライターが選んでいた。


その他、コピーライターが好むコピーの中で、個人的に嫌いなものを。


「恋は、遠い日の花火ではない。」


このコピーが世に流れた頃、まだ広告代理店の社員だった。
年長者たちが、このコピーを「いいっ!」といっているのを聞いて
「中高年慰安CMかよ」「とっとと、枯れろよ」などと思っていた。
このコピーが嫌いなのではなく、このコピーを好きな人が嫌いだった。
でも、いつの間にか、その人たちよりさらに年上に…。上手に枯れて、
「とっとと、失せろよ」と下の世代から言われないようにしないとなぁ。
無理に迎合してもバカにされるだけだし、なかなか難しい(アラ還!)。


「そうだ京都、行こう。」


1980年代前半、京都で4年間暮らした。夏は暑いし、冬は寒いし、
市電はもうないし、祭りのたびにバスが動かなくなるし…
週末はおおむね堺の実家にいた。そうだすみやかに堺に帰ろう!
休暇中もだいたい大阪市大の杉本町キャンパスにいた。
アルバイトも実家近辺ですることのほうが多かった。
観光地仕様の京都はいまだに好きになれない。


「きょ年の服では、恋もできない。」


被服費に、あまり出費したくないタチなので、共感よりも反発…


ま、広告の仕事は、性にあわないわけだなこれは、と納得。