宣伝会議書籍編集部編『名作コピーの時間』宣伝会議、2018より。
昔、そんな仕事をしてたので、この手の本を読むのは好きだし、
今は管理職ゆえ免除されてるが、広告論の講義などの仕事もある。
第一線のクリエイターが選んだだけあって(各人三本ずつ)、
たしかにどれもこれも名作だなぁとは思うが、
プロが好きなコピー、というのもたしかにあるように思う。
そんな中、「波長があう!」というチョイスが、この3本。
うんちは眼鏡店で、屁や(部屋)は住宅情報誌のコピーとのこと。
いずれも福岡のものらしい。
「恋人は…」は、多くのコピーライターが選んでいた。
その他、コピーライターが好むコピーの中で、個人的に嫌いなものを。
「恋は、遠い日の花火ではない。」
このコピーが世に流れた頃、まだ広告代理店の社員だった。
年長者たちが、このコピーを「いいっ!」といっているのを聞いて
「中高年慰安CMかよ」「とっとと、枯れろよ」などと思っていた。
このコピーが嫌いなのではなく、このコピーを好きな人が嫌いだった。
でも、いつの間にか、その人たちよりさらに年上に…。上手に枯れて、
「とっとと、失せろよ」と下の世代から言われないようにしないとなぁ。
無理に迎合してもバカにされるだけだし、なかなか難しい(アラ還!)。
「そうだ京都、行こう。」
1980年代前半、京都で4年間暮らした。夏は暑いし、冬は寒いし、
市電はもうないし、祭りのたびにバスが動かなくなるし…
週末はおおむね堺の実家にいた。そうだすみやかに堺に帰ろう!
休暇中もだいたい大阪市大の杉本町キャンパスにいた。
アルバイトも実家近辺ですることのほうが多かった。
観光地仕様の京都はいまだに好きになれない。
「きょ年の服では、恋もできない。」
被服費に、あまり出費したくないタチなので、共感よりも反発…
ま、広告の仕事は、性にあわないわけだなこれは、と納得。