60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

天神橋筋とモンゴルとカメルーン

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今日は大阪市内まで出て会議・打ち合わせ、大学に戻り教務など。

 

島村一平『ヒップホップ・モンゴリア:韻がつむぐ人類学』青土社、2021年
矢野原佑史『カメルーンにおけるヒップホップ・カルチャーの民族誌京都大学アフリカ地域研究資料センター、2018年

 

アメリカにおいて一九六九年のウッドストックの経験を通してわかってきたのは、若者のサブカルチャーとしてのロックの「反商業主義の精神」すら商品化されていくという現実だった(毛利2012:72-73)。現代の日本でも秋元康は、櫻坂46というアイドルグループをプロデュースする際に若者の同調圧力に対する反抗心を巧妙に商品化している。今や資本主義は、若者の反抗のエネルギーを商業主義へ回収していく無限ループ化機能を標準装備しているといってよい」(島村2021:394)

 

櫻坂の方向性がいまいち見えない現時点では、欅坂としとく方がよかったのでは。ともかく「反抗心」とか「反抗のエネルギー」とかの系譜やら遺産やら残響やらを、森田ひかる一人に背負わせるのはいかがなものか……と直感的に思う。「偶然の答え」を聴いてみないとわからないけど。

矢野原本。ゴフマン「Frame Analysis」フェチにはうれしい一冊。DVD付きもありがたい。

 

あと、NHKプラスでセントチヒロ・チッチ(BiSH)×松隈ケンタ回の「ヒャダ×体育のワンルーム・ミュージック」をチェック。神回でんな。