あいかわらずスマホ壊れているので、拾った書影でご容赦願います。
これまで荒井さんの著作は拝読してきたのだが、本書で初めて「イベサー」と「イベント・サークル」(の文化)の違いを了解する。
読後感としては、なぜかテリー・ウィリアムズ&ウィリアム・コーンブルム『アップタウン・キッズ:ニューヨーク・ハーレムと公営団地とストリート文化』(大月書店、2010)を思い出す。
同時代的に、視界には入っていたが、しかと認識できていなかったものが、腑に落ちてくる感じ。
遠い世界、遠い過去のサブカルチャーのエスノグラフィーを読むというのとは、ちょっと違った感触が残るのだと思う。
また、たしかに、これまでエスノグラフィーは、周縁的な集団を主として描いてきたが、本作は主流的(階層的に上、基本的に東京)なサブカルチャーを描いた点でも画期的。
その意味では、アシュリー・ミアーズ『VIP:グローバル・パーティサーキットの社会学』(みすず書房、2022)と比較しても面白そう。
ともかく、刺激的な大作・労作のご恵送に多謝。
今日は打ち合わせのため大阪へ。