60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

先週の心斎橋

 

仕事で大阪市内に出た際の一枚。御堂筋も歩道拡幅なのか工事中。

今日は、午前中に会議。あとは授業準備など。

 

上岡磨奈『アイドル・コード:託されるイメージを問う』青土社、2023

 

アイドルに関するコードが、揺らぎつつ、補綴されつつの現在、という問題。

ジャニーズ事務所の騒動でかき消されがちだが、アイドル・コードは、もう半世紀にわたって存在し続けた問題だろう…

と書き始めて気づかされたのは、思わず「半世紀」と書いたのは南沙織(1971年デビュー)嚆矢説(の背景にあるアイドル・コード)に無意識のうちにのってしまっている自分自身(の男性性)。

「アイドルを探せ」(1963年公開)や「4人はアイドル」(1965年公開)を引き合いに出すまでもなく、ジャニーズの活動期間は1963~1967年だったのだが。あおい輝彦

 

まぁ、そんな具合に、アイドル・コードは時代・地域によって千差万別である上に、個々人の間でもてんでばらばら。また、大ぐくりのアイドルの中にも、さまざまな態様がありえたりもする。

そういえば、昨年春先に「乃木坂らしさ」がトレンドワード入りしたり、とあるメンバーのインスタ投稿がクイアベイティングと指摘されたりって、あったなぁと思いだす。

(本題とはズレるが、炎上(やその手前のボヤ)が忘却されるスピードがますます加速してるような気もする。)

 

話かわって、新参者(3期生による)の配信(ないしそのライブレポ動画)を見ていて、1期生によって生成・崩壊されたものを、残った人々と2期生で存続させ、3期生によって再生・再興、みたいなストーリー(これもコード?)が演る側・見る側に共有されてるもんだなぁ、というのがまずはの感想。

プロデュース側、運営側も、のっかれるコードを探りあてた感があるのでは。でも、その先どうなるんだろう、とふと思ってしまったが、そう考えるのも卒業・新入というアイドル・コードをシェアし、前提としているからこそ。

 

う~ん。ともかくいろいろ触発される良書です。新宿二丁目でのTPD人気にもふれている。