60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

執念深く、冷酷

 

承前。

 

今日も授業や論文書きへのウォーミングアップなど。あと、そろそろ確定申告準備。

 

雨宮まみ『東京を生きる』大和書房、2015

 

Birthday Bookの言うように野心は(年齢相応には)あったような気もするが、ここまでの東京への強い思いはなかったなぁ。
在阪局の電波が届く範囲が世界のすべてであっても、何ら不満なく一生を暮らしていたと思う。なので、就職して東京配属になっていた12年間、すぐになじんだようでもあり、永遠になじめないようでもあり。関西に戻るという選択も、たまたま次の職場が関西で見つかったというだけで…

 

150p「『完全自殺マニュアル』という本がある。私が高校生のときにとても流行った本で、私はその本から「死のうと思えばいつでも死ねる。逃げようと思えばいつでも人生から逃げられる。だから、安心して生きろ」というメッセージを受け取った。
 一昨年ぐらいに仕事の関係でその本を読み返したくなって、amazonで注文した。その途端。「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」の欄に、火鉢と練炭とロープがずらりと表示された。死ぬための道具とマニュアルがセットで注文できて、お急ぎ便なら翌日あたりに自宅に届く」

 

才能豊かな書き手でした。ともかく、その早世が惜しまれる。