60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

マソソン・マンリン

P.L.バーガー・B.バーガー・H.ケルナー『故郷喪失者たち:近代化と日常意識』新曜社、1977年
(“The homeless mind: modernization and consciousness”1973)
249p「青年文化の脱近代化への衝動が、もっとも近代化された社会のど真ん中に現れたことは、非常に意義深い。もし近代化の総体的結果を「安住の地の喪失」と呼ぶころができるならば、脱近代化の底流にある志向は、社会で「故郷にいるような安住感」を得るための新しい方法の追求である。青年文化のコミュニティのためのほとんどすべての重要な観念は、そのことを明らかにしている。「地球村」・「部族」・「家族」などをあげさえすれば、十分であろう。また、このような家族的「安住感」の追及にある種の道義的曖昧さをともなわぬわけでないことは、チャールス・マンソンの名によって十分に示されるであろう」


ピーター・バーガー。
たしかに社会学業界的には賞味期限切れでしょう。
1960年代の“Youthquake”を反映しすぎであり、
シュッツのような一つのスクールの創始者でもなく
エスノメソドロジーのような理論的な徹底もなく
シンボリック相互作用論のような経験的研究の蓄積もなく…。


でも、チャールズ・マンソンをしっかり見据えようとしてるあたりは、けっこう好きかも。