60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

おんぶおばけ



番組審議会委員やらオンブズマンやらをさせていただいてる流れで
自社(番組)の検証番組に出演するため、スタジオ入り。
ちょうど一年ほど前、週刊フジテレビ批評という番組のために
お台場まで行ってきたが、今度は院ゼミを終えて、扇町へ。


むかし誰かのマンガで、オンブズマンと聞くと
おんぶおばけや子泣き爺みたいなもの?
と思ってしまう(が、いまさら人に聞けない)というのがあった。
赤星昇一郎怪物ランド


テーマとしては、テレビ局が映画を制作することについて。泥縄だが
斉藤守彦『日本映画、崩壊:邦画バブルはこうして終わる』ダイヤモンド社、2007
などを読んでいく。著者は同じ1961年生まれ、映画の黄金期を知らない世代。
それゆえ、映画的なもの(映画館での視聴体験、映画製作所のシステムetc.)に
さほどノスタルジーやこだわりを覚えない世代なのだが、でもしかし…
といった感じの本。共感できる点は多々あった。
三田紀房『透明アクセル』にも描かれていた製作委員会方式のダメさも
おおむね同意。そうした中、『阪急電車』はよくがんばったものだ、と思う。


製作委員会方式の起源は、やはりジブリあたりだろうか。
初期には徳間書店があり、テレビ局や広告代理店などが名を連ねるパターンが
踏襲されてきている。魔女の宅急便には、ヤマト運輸も入っていたと思う。
もののけ姫の時は、たしか日本生命が深く関っていた。「生きろ。」だもんなぁ。


収録のデキは…、
例のごとく、終わったことは振り返らない。


帰宅後校正。とりあえず、一通りは終わる。あと
田中ひかる『「オバサン」はなぜ嫌われるか』光文社新書、2011