60歳からの自分いじり

恥の多い生涯を送って来ましたが、何か?

あぁそうです


太郎丸博『若年非正規雇用社会学大阪大学出版会、2009
生江有二『無冠の疾走者たち』角川文庫、1985
西原理恵子『生きる悪知恵』文春新書、2012
土屋由香・吉見俊哉『占領する眼・占領する声』東京大学出版会、2012


生江本読んでいて思い出したのだが、赤城山埋蔵金、あったなぁ〜
その後、糸井重里の肝いりで某局がパワーシャベルなど突っ込んで
徹底的に掘り返したはずなのだが、それ以降音沙汰なく…
県立琵琶湖博物館でも、ふと思い出したのだが、
糸井重里、一時期、バス釣りをプッシュしてたはず。でも、
在来種を喰い荒らす、みたいな話になって以来、フェイドアウト


たぶん、過去をなかったことにする達人なのだと思う。
こんなところで世代論はどうかと思うが、団塊の世代だし。
一方、西原理恵子は自身の過去を徹底的にコンテンツにしていくタイプ。
こちらは新人類呼ばわりされた世代で、1984年広告代理店入社
以後計9年間コピーライター職である以上、糸井チルドレンと
世間的に思われても仕方ないんだろうけど、
西原チルドレン(こちらが年上だが)という方がしっくりくる。
どこかで書いた気もするけど、いや、本当に大学4年の夏まで
知ってるコピーライターといえば、山口瞳とジャック・フイニィでした。
10月頭に広告代理店の説明会行って、そこから急に
姉の書棚にあった『広告批評』のバックナンバーを読み漁っていった。


過去なんて知らない、引きずらないという浮遊感(笑)が
新人類的なのかもしれないが、次から次へと新しい領域喰い散らかして
いつまでも焼き畑農業的なこと、やってる場合でもなかろう。
(ところが今、糸井重里は農業や食の人らしい)
限られた資源(というか過去・人生経験)から徹底的に出汁をとり
新書まで仕立ててしまう西原的なやり方のほうが、しっくりくる。
サステイナブル


『占領する眼・占領する声』、井川充雄さん、ご恵送多謝です。
過去を無かったことにしてたまるかという歴史家魂、今回も炸裂でした。


アメリカの影ということで言えば、秋山晶論って、いつかしてみたい。


今日は、長い方の原稿少し進めて、できれば最短の原稿にも着手して
明日ラックをいれるための研究室整理、午後からは会議、という一日。